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未来技術漫画「ザ・テクノロジー」シリーズを読みました

Art Exploration
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どうも、ブログの更新が滞りがちなReveです。
最近、気になる漫画が出てきたので買って読んでみました。

「ザ・テクノロジー」シリーズってどんな本?

このシリーズは、タイトルにある通り近い将来、日常に普及していくであろう技術を漫画とコラムで紹介してくれる素敵な本です。

AI、VR、ドローン、自動運転、暗号資産(仮想通貨)、3Dプリンター、5G…。GAFAM(今やGAMAM)って何?という方にもオススメ。様々な技術革新や進歩が目覚ましく、あらゆる常識や概念が目まぐるしく変わる世の中で、やがてアタリマエになるであろうテクノロジーを楽しく紹介してくれます。

おすすめポイントは以下の3つ。

技術紹介のわかりやすさ

入門書や初心者向けの解説書は、何よりまずわかりやすさが重要です。

技術に関する文章はややもすると、専門用語や小難しい文章が飛び交って読みづらくなりがちですが、簡潔な解説や分かりやすい例を入れて、あまり知らない方にもサクサク読めるようになっています。話が長くなったり難しくなりそうな部分も適度な塩梅で省いていてGood。

丁寧な調査・取材と作者の知見に裏打ちされた、情報の正確さと奥深さ

逆に、わかりやすさを重視しすぎて情報が乏しかったり、よもや正確さにかける解説もたまに見かけたりしますが、この本では専門分野の話を正確にかみ砕いて、少し未来の空想を絵で楽しく紹介しています。

漫画を描いている作者が千葉工大(ロボットで有名!)出身とのことで、言葉だけでは思い描きづらい未来像もキチンとイメージで見せてくれている所も高印象です(現実的には実現が難しい部分がなくもないですが、娯楽ですので)。

読み物としての面白さ

たとえ情報が正確かつ詳細でも、漫画として出ている以上、内容や絵が魅力的かも気になる所。というより、それこそ一番大事かもしれません。

未来の技術を描く一方、所々で挟まれる空想(妄想?)やギャグもクスりと笑えて漫画の面白さを引き立てます。

そして、何より登場人物が魅力的!「未来技術研究部」に所属する高校生3人が主役ですが、日本とドイツのハーフで小柄、碧眼、金髪美少女の来栖くるす部長(2年)、大柄でマイペースかつハイスペックな助崎すけざき(1年)、新入部員でツッコミ役(?)の新城あらぎ(1年)が全員とにかく個性的。

特に、新城君がまじめで大人しいだけかと思いきや、意外と個性的な発言も多かったりします。あと、来栖ちゃんカワイイ。それにしても、この部員やたら行動力あるなぁ…。

THE TECHNOLOGY マンガでわかる11の最新技術

というわけで、ここからは各書の感想をまとめようと思います。

第1弾のこちらは、AI、VR、自動運転、暗号資産(仮想通貨)など11のテクノロジーを取り上げています。

基本的には、「未来技術研究部」が最先端の技術やデバイスを体験したり、実際に企業へとインタビューするという形で話が進んでいきます。しかし、割とテクノロジーに手が届く時代となったとはいえ、VR機器やドローン、3Dプリンターをすぐに揃えられる部活とは…。一体、どれくらい予算があるのだろうか。

実は、2年くらい前に書店で見かけて気になっていたのですが、当時は買っていませんでした。自分の専攻がHCIや電子情報技術ということもあって、取り上げている情報自体は知っている部分も多かったのでスルーしてました(汗

上記の通り、特にITやロボットなど電子情報技術を専門としている方にとって新しい情報自体は少ないかもしれません。ですが、それぞれの第一人者や大手企業の監修の下、すでに開発された技術や研究者が思い描く将来像を言葉だけでなくイメージで描いている部分はとても面白かったです。

特に、「AIと5Gが組み合わさることで、現在という『動的な』データをリアルタイムで取得して学習し予測していくという未来も可能ではないか」という予測には目から鱗が落ちました。

THE TECHNOLOGY 2030

第2弾では、前作にはなかった新しい技術だけでなく、前作から月日が経って進歩した部分の話もあって、これが続編なんだなというのも何となく感じていましたw

この一冊だけでも良いのですが、前作も併せて読むとさらに楽しめます。

今回は前作での活動が評判になっているのか、なんと全章で企業へのインタビューにこぎつけています。最先端技術を作り出す企業や研究室への取材を敢行できる実績と行動力は何気にすごいw

こちらも全てを紹介することはしませんが、特に培養肉の話はあまりバイオに詳しくないこともあって新鮮でした。今の食肉は生物を扱う畜産によって生み出されていますが、やがて肉が工業製品のように生産されることが普通という時代も来るかもしれないですね。

ちなみに、テレイグジスタンスというロボットの遠隔操作技術についての章もありますが、そこで登場する先生が、かつて属していた大学の研究室のボスでした(正確には合同研究室で、恩師は別の先生ですが)。

まとめ

ともすると難しく聞こえる技術を、わかりやすいイメージと個性的な登場人物で面白く紹介してくれる良書です。

一人でも多くの方に届けたいと思える、そんな本でした。

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