どうも、Reveです。
今日は、約1年前に訪問したとある展示が個人的な好みにぶっ刺さったので、懐かしさを感じつつ感想を述べる、そんな話。
SFプロトタイピング展って?
PROTOTYPE Inc.が主催した、Sci-fiからバックキャストした実践的プロトタイピングの体験型展覧会。2022年4月9日(土)〜30日(土)に羽田イノベーションシティ ZONE-K104 / HANGAR-Bで開催されていました。
何といっても、Sci-fiからの着想と確かな技術力に裏打ちされた作品が所せましと並べられており、SF的世界観に囲まれた空間を思う存分まで堪能できました。
全て紹介しきると長くなってしまうので、作品を絞って紹介していきます。
展示作品
TYPE00R
PROTOTYPE Inc.が誕生するきっかけとなった作品「TYPE00」のリビルド。
カプコンのXbox用ゲーム「鉄騎」専用に作られたコックピット型コントローラーを、造形作家の池内啓人氏とコラボして作り上げたプロダクト。
元のゲームが徹底的にリアリティを重視して作られた作品で、公式の専用コントローラーですら操縦用のスティック2本とシフトレバーに加え、様々な機能(ハッチ開閉に起動スイッチ、更には緊急脱出ボタンまで)を実行するボタンが40個も搭載された仕様で狂気すら感じるものでした。
「TYPE00」はより本物らしさを目指して開発されたコックピット型の専用筐体でしたが、本作品は世界観をより細部まで再現すべく製作されたそうです。
コントローラーとモニターに加え、本体下部にモーターまで搭載されており、Varjo XR-3でゲームをプレイすると実際に本機も動くようです!
コントローラーというか、まさしく鉄騎という印象。やったことはないけど。
GODSPEED XR
Varjo XR-3と実機のバイクを用いたモーターサイクルVRシミュレーター。
HMD内蔵カメラからのリアルタイム映像とグリーンバック合成を組み合わせて、あたかも実車をVR空間で乗り回すような体験が味わえます。
さすがビデオシースルー型XRヘッドセットとして最高峰の性能を誇るVarjo XR-3とだけあって、最高のXR体験ができました。
高解像度でCGのみならず実写映像も綺麗に映るのはVarjo XR-3の本領発揮といったところでした。
2014年にOculus Linkを使ったGODSPEED VR初号機(モーターサイクルVRシミュレーター)を発表していたそうで、8年越しのリビルドとなった本作もそのノウハウが存分に活かされていた印象でした。
MOTOROiD
ヤマハ発動機株式会社が“アンリーシュド・プロトタイプ”(UNLEASHED PROTOTYPE: 常識からの解放)をコンセプトに開発した未来のバイク。
これまでの開発で培った最先端技術とノウハウを詰め込んだバイクで、アムセス(Active Mass CEnter control System: AMCES)という電子制御による姿勢安定技術を始め、操縦者を検知しての接近やアクションに応じたレスポンスといったHMI機能など、ただの自動運転可能な二輪車にとどまらないマシンになっています。
実際の動作を見てみたかったのですが、お披露目会は行きそびれてしまいました…。願わくば実機を見る機会があればいいのですが。
MOTOLATOR
モーターサイクル開発で想定すべき環境を再現するためのシミュレーター。
商品デザインや試作開発を加速するためのラボとして様々なツールが披露されていましたが、なかでもブース中央のロボットアーム+ハンドは本当に動いており興奮しました。
実際の動作はこんな感じ。キビキビ動きます
その他
ほかにも、先述の池内啓人氏が作られたヘルメットやマスクの造形をはじめ、実に多種多様な作品が展示されていました。
おまけ
ちなみに、展示会場では自動運転バスが試験運転してたので、乗ってみました。
SFチックな作品がいろいろあって、実に面白い体験ができました。実際に動作するものはまた一段と魅力的でした。
また次回があれば、ぜひ見てみたいですね。