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VR Readyな小型デスクトップPCを自作してみた話(後編)

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引き続きVR対応の小型デスクトップPCのお話です。

前回は、最初に自作したVR用PCについてパーツを中心に書き綴っていましたが、今回は2代目のPCについてまとめています。

きっかけ

小型VRデスクトップを目指して自作したPCですが、実はまだ小さくできるのではないかと考えていました。
というのも、6.7Lでも十分な小ささですが、たった4.3L(内部3.9L)のVelka 3という更に小さくてグラボも搭載できるケースがあったんです。

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このケースほしいなぁ、でも$160+送料は高いなぁと思いながらケースを探していたのですが、なんとほぼ同じ大きさで半額のケースを見つけて思わず購入してしまいました、AliExpressで。

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そんな訳で、このケースを使ってさらに小さいVR用デスクトップPCを作ることに決めました。

初代との違い

なんといってもサイズが段違い。なんと容量4.3Lと、前回の約2/3くらいになりました。画像で見ると一目瞭然です。

PCケースの比較(左:以前のケース、右:今回のケース)

また、アルミ製で板厚も薄いからか、前のケースよりさらに軽くなりました。何気に赤色なのも大きなポイントだったりします。
一方で、基本的な性能は全く一緒です。わざわざ新規でパーツをそろえるのも面倒だったので、初代VR用PCの中身をできるだけ移植する形で作ることにしました。

パーツ交換

それでも箱が小さくなった分、電源CPUクーラーは入らなくなったので交換となりました。
しかし、一部のパーツを入れ替えるだけで楽かと思いきや、部品の選定と配線の難しさから自作の難易度は急激に跳ね上がります。少なくともPC自作の初心者にはお勧めできません(私もまだ2台目ですが)。

電源

一番の問題は電源です。
今までのSFX電源は使えず、新しくFlex ATXという規格の電源を購入する必要があったのですが、これが実に難儀なものでした。

Flex ATXはSFXよりさらに小さくスリムな形をしていますが、容量の大きなものが本当に少なく、ほぼ海外で取り寄せるしかありません。しかも電源容量が大きいものは最低でも1万円を超えてしまいます。

実は、ケースを購入する際にオプションで電源をつけられたのですが、少しでも安くできないかと下のURLにある電源を購入してしまったんです。今思えば、これがいばらの道の始まりだったんだなと…。なので、仮に作りたい場合でもこの電源は使わないでください(いろいろ無理やりつないでいるので)。

ザワード [Enhance] FLEX ATX規格電源 [ 80PLUS GOLD認証・最大出力450W ] ENP7145B-07YGF

同じぐらいの容量だと大体1.5万円くらいしますが、この電源だと450Wとはいえ1.1万円弱で購入できます。
しかし、この電源には出力コネクタに罠があり、ATX12V用メインコネクタは標準的な20+4ピンのものですが、CPU用のコネクタはATX4ピン、さらにS-ATA用コネクタとデバイス用コネクタ(ペリフェラルコネクタ)しかなく、なんとPCI Express用コネクタがありません

ATX電源ユニット知識!電源コネクタの種類を把握する
パソコンの電源ユニットおよび電源コネクタの種類を解説。DELLユーザーのパソコンガイド

なので、グラボ用の補助電源は変換アダプタを使って供給することになります。
PCI Expressの8ピンコネクタは定格出力が150Wですが、ペリフェラルコネクタもSATA用コネクタも定格出力は60Wです。

GUPへの正しい電源接続について(火災の危険あり)
仮想通貨用のマイニングリグを作りたいと思い立ち先人達のブログを読んで勉強。 マイニングリグでは多くの場合、GPUを直接マザーボードに接続するのではなくライザーカードをを使って接続する。ただ、このライザーカードへの電力供給が少しむつかしい。多くブログで紹介されているリグでは間違った方法で電源が接続されているようだ。これ...

理論的にはコネクタを3つ使えば容量を満たしそうだということで、ペリフェラルコネクタとSATA用コネクタ2つを選びました。
まず、ペリフェラル2つをPCI Express用の6ピンコネクタに変換するケーブルを用意します。

アイネックス PCI Express用電源変換ケーブル PX-012

しかし、ペリフェラルは1つしかないため、SATA1つをペリフェラルに変換します。これで、ペリフェラル2つをPCI Express6ピンに変換できます。

変換名人 SATA電源(15ピン) → ペリフェラル(大4ピン)変換ケーブル SP-IDEP

そして、PCI Express6ピンとSATAをPCI Express8ピンに変換することで、ようやくグラボ用の補助電源を用意できます。

アイネックス PCI Express用電源変換ケーブル PX-012

また、使用しているマザーボードのCPU補助電源はEPSコネクタだったので、ATX4ピンをEPSに変換するケーブルを使います。
CPUもそこまでハイスペックでもなく、オーバークロックも使用しないため、問題は無いだろうということでそのまま変換しました。

変換名人 ATX12V(4ピン) → EPS12V(8ピン)電源変換ケーブル ATXP-EPSP

こうして、ようやくマザーボードに電源が供給できるようになりました。
ですが、耐容量の話はあくまで理論上であって、実際に電力の負荷が等分にかかるとは限らないので、最悪コネクタが燃える恐れもあります。万が一、事故が起きても一切責任は負いません。安全性を重視する方は素直にPCIeコネクタとEPSコネクタを搭載した電源を買いましょう。

CPUクーラー

CPUクーラーも前のパーツは使えないため、より背の低いクーラーを選ぶ必要がありました。何せ高さが40㎜以内に制限されているため、クーラーの選択肢もだいぶ限られてきます。結局、値段が安かったのでこのクーラーに決めました。

アイネックス [ LGA115x用 ] 薄型CPUクーラー CC-01

組み立てについて

パーツ選びは終わりましたが、ケースへの収納や配線も前回よりだいぶ難しくなりました。とにかくケースが小さいので、特定の順番で入れないとケーブルが通らなかったりと本当にパズルを解くような感覚で組んでいました。幸いにもねじでばらせる部分が多かったので、基板の設置や配線も割と融通が利きました。
この辺りは、いずれ動画などでお見せしたいと思います。

使った実感

というわけで、どうにか2代目の自作もできました。
心配していた電源も無事に動き、前回と同様にVRテストも「VR レディ」と出たので小型VR用PCの自作という目標が達成できました。容量も4.3Lで、本当に持ち運べるほどの軽さと小ささになったので大満足です。

消費電力も思ったよりかからず、アイドル時で100W弱、VRテストでも最大で300W程度とそこまで大きくはありませんでした。GTX10番台の電力効率が高いということでしょうか。

小型VR用PCにご興味のある方は、ぜひ挑戦してみてください。

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