どうも、Reveです。前回に続き、うっかりやらかしたミスの対処法です。
今回は、誰もが持ってる(?)リポバッテリーを復活させます。
警告
本記事の手順を試す際は自己責任で!
安易に試して事故やケガが発生しても責任は一切負いません。
バッテリーを取り扱う際は、決められた手順を守らないと大変危険です。手順を守らず利用した場合、機器やバッテリーの破損はもちろん、最悪、死に至る恐れもあります。危険を承知でなお実行する場合、以下の注意は絶対に守ってください。
- バッテリーに破損やふくらみが無い事を確認
- 充電中は絶対に目を離さず、膨らみや煙が発生したらすぐ中断
- 陶器など不燃性の容器に入れて充電(火災対策)
準備するもの
要は放電しすぎたエネルギーを回復する必要があるので、充電器を用意します(当然と言われればその通りですが)。ただ、リポバッテリー専用では充電できないので、NiCd(ニカド)またはNiMH(ニッケル水素)バッテリーが充電可能なものを選びます。
できれば以下のように、前述のバッテリー全種類に対応する多機能充電器(マルチチャージャー)があるとベスト。バッテリー電圧も確認できます。
もし電圧が監視できない充電器を使う場合、テスターで計測しながら行います。
ちなみに、当方では前に買ったGoolRC G6 miniを使ったのですが、残念ながら売り切れてました…orz
(個人的には使い勝手もよくてオススメでした)
手順
ここから、過放電で充電できないリポバッテリーを復活させる手順を書いていきます。
(充電器は GoolRC G6 mini 想定ですが、他のマルチチャージャーでも同様)
充電可能な電圧まで回復
まずは充電器の充電モードをニッケル水素またはニカド電池にして、設定電流を0.1[A]に変更します。そのうえで、バッテリーはあえてメインのみを接続して(バランスコネクターはつながず)充電を開始します。
1回では充電しきれないので、何回かに分けて充電を行います。長時間連続で充電していると発熱して膨らみや煙が発生する恐れがある(本来の充電モードではない)ので、15秒くらいで停止して様子見し、問題がなければ再充電を行う、という形で繰り返します。
1C(セル)ごとの電圧が3.2~3.3[V]になったら充電できる頃合いです(例えば、3セルなら9.6~9.9[V])。
通常の充電モードへ
あとは、充電モードを通常のリポバッテリーにした上でバランス充電を行います。電流もバッテリー容量と同じか確認してください。
充電が完了したら、無事に使えるようになっている…はず。
まとめ
過放電したリポバッテリーを復活させる手順は以上です。リストにまとめてみました。
手順 | 設定 | 詳細 | |
1. | バッテリーの確認 | 破損や膨らみがあれば充電NG | |
2. | 不燃性の容器を準備 | 陶器がオススメ | |
3. | NiCd または NiMH で充電 | 0.1 [A] | バランスコネクターはつながない |
4. | 手順3.を繰り返す | 3.3 * (セル数) [V] | 1セルにつき3.2 ~ 3.3 [V] (ex. 3セル → 9.6 ~ 9.9 [V]) 15秒ごとに充電を中断して電圧チェック |
5. | 通常の充電(バランス充電) | 1C | バッテリーと同じ容量(Ah)で充電 バランスコネクターもつなぐ |
最後に繰り返しますが、大変危険なので、バッテリーの特性を十分理解して自己責任でお願いします。