今回の技術書典16に出展するにあたり制作した物、制作するために使用したツールなどをまとめておきたいと思います。
と・・・前回も何事もなかったかのようにブログを更新しましたが、今年に入って1回目の更新だったことに今気づきました…
年明けに引っ越ししたり、転職したり、本を書いてみたり…と、なんやかんや忙しかったのです ← 言い訳です。すみません😓
本年もどうぞよろしくお願いいたします🎍🗻🌞では気を取り直して!
技術書典16に出展するために、画像の左からステッカー、見本本、紙本、名刺、ダウンロードカードを制作しました。
紙本
本を書くと決めたらまず、本にするテーマを決めることから始めます。
次に何で書くかを決めます。
論文は書いたことがありますが、本は書いたことがないので検索したところ・・・
Re:Viewで書くという人が多く、技術書典の公式もRe:View推しだったのでそれで書いてみようと思ったのですが・・・
Re:Viewはインストールと環境設定が面倒そうだったのと、Tex(Overleaf)に少し慣れていたので、我々はOverleafを使ってTexで書きました。
Tex(Overleaf)での書き方については後日、詳しく記述します。
体裁を整えて、技術書典のバックアップ印刷所である”ねこのしっぽ”に発注依頼しました。
バックアップ印刷所とは、当日会場まで無料で届けてくれるサービスを行っている印刷所だそうです。
以前は、日光企画とねこのしっぽが技術書典のバックアップ印刷所だと書いてあったので、日光企画も検討しましたが、検索した5月上旬だと、ねこのしっぽのみが技術書典のバックアップ印刷所だとWEBにあったのでそちらに発注しました。
後日、技術書典と日光企画のみが提携した「後から印刷」の発表がありました。
本の在庫を持つことなく出展ができるのかな?こちらも初の試みだそうです。
我々は、初めてということもあり、何部刷れば良いかわからず、悩みに悩んで多めに発注してしまったので、紙本の在庫があります!
BOOTHにて販売中なので、よろしくお願いいたします📘📗📕
ダウンロードカード
Affinity DesignerでA4サイズを名刺サイズに10等分して作りました。
本のタイトル、「電子版のダウンロードページ」と「清書した回路図のリンクがあるGitHub」のARマーカーを名刺風にデザイン。
コンビニで白黒印刷をして、自分で切りました。
当日、会場で紙本+電子版を公式アプリ『かんたん後払い』で購入すると、購入した本がアプリ内の本棚に並べられてそこから電子版もダウンロードできる仕組みだそうです。
もしかして、ダウンロードカードは必要なかったの!?と思いましたが、現金の方もいらっしゃったのでカードとダウンロードサイトは必要でした。
また、BOOTHや技術書博など技術書典(アプリ)以外で電子書籍を販売する場合、ダウンロードカードは必要になると思います。
実写透明ステッカー
ブレッドボードを用いて、7セグの一本一本をスイッチのON/OFFで光らせて0〜9の数字と.(ドット)を作り、撮影してパソコンに取り込み、Affinity Photoで切り抜いて透過処理をし、印刷所(アクセア)に発注し、駆け込みました。
制作過程について、振り返りながらもう少し詳しく記述しました。
完成品を見るまで、PNGで作っても本当に透過処理されるのかとても不安でした。
一番のこだわりPOINTですからね!
無事、透明になっていて安心しました。想像より可愛い完成度です❣
名刺
オフライン日寸前にやっぱり名刺…ほしいよね?ということになり、以前作ったデータにQRコードを追加して名刺をアップデート。
プリントパックに当日お急ぎ便で発注しました。
翌日、完成した名刺が届いてイベントに間に合ったー!と喜んだけれど、センターがズレていた……
プリントパックのクイックデータチェックはzipファイルにまとめたものをアップロードするので、制作データが間違っていないことも確認。
100%品質保証、100%返品保証を謳っていたので、ダメもとでプリントパックお客様センターに「名刺のセンターがズレているんですが、印刷ミスではないですか?」と、画像付きで連絡してみました。
結果、メールで謝りすぎというくらい謝罪され、即返金されました。
翌日の技術書典では少しセンターがズレた名刺を配りました。
設営準備品
見本本用の透明ブックカバーを用意しました。
透明のブックカバーが100均に売っているとの情報を得て、ダイソーを数件周りましたが、A4はあるのにB5がない!!?
B5の透明ブックカバーがなかったので、B4の透明ソフトケースを切って代用しました。
ブックカバーよりも厚みがあってこちらの方が良い感じかも。
作り方は簡単↓↓↓↓↓↓
B5の倍の大きさであるB4の透明ソフトケースの片面の中央がUの字のように少しくびれているので、Uの字部分約1cmをカッターで切り取るだけです。これだけで、表紙と裏表紙をケースの中に入れられ、即席透明ブックカバーの完成です!
現金
キャッシュレスが必須だと思い、Squareの準備ばかりしていて、現金の存在を前日まですっかり忘れていました。
両替でどうにか1000円札と100円玉を用意しました。
当日、ほとんどの方が公式キャッシュレスアプリのかんたん後払いでした。
現金の方は数名で、両替した500円しか使いませんでした(笑)
制作したものではありませんが、現金はお釣り用に必須ですね。
☘ ☘🍀制作したものは以上になります🍀☘ ☘
悩んだ事
本もステッカーも制作自体はそこまで悩みませんでした。
何で悩んだかと言うと・・・印刷に関するお作法です。
初めて聞く専門用語が多く、サイトで説明されているのですが、それだけでは初心者には不十分だったり不明な点が多く、本当にこれで良いのか??と悩みました。
紙本に関して、中身はOverleafで設定をしないといけませんが、表紙・背表紙・裏表紙はカラーで形式が異なります。テンプレートと注意書きをよく見て制作していきました。
オンデマンドとオフセット印刷って何?から始まり、カラー画像のRGBからCMYKへの変換だったり(印刷時の発色が違う)、ページ数は4の倍数にしないといけなかったり(ページ数も考えて作らないと余計なお金がかかる)、背表紙の幅を計算して出してもテンプレートがなかったり(どうすれば良かったのかは不明)…細かい注意書きが多いという印象です。
ステッカーの方が印刷のお作法で悩みました。
13種類で1セットの透明ステッカーにしたかったので、シート内に複数のステッカーを配置するマルチステッカー対応で、クリアシートを扱っている印刷会社を探し、さらに納期が間に合うかどうかが問題でした。
ステッカーを作ろうと思い付いたのが遅く、当日印刷が可能なのは助かりましたが、割高感のあるアクセアしか選べず、数量と料金でにらめっこでした(笑)
面付け?カットラインって何?透過ステッカーは白色が云々…ラミネート加工が必須…など印刷会社によってもお作法が異なり、印刷方法や用語が絶妙に統一されていないので、さすがガラパゴス日本って感じでした。
印刷会社を探してサイトを見る度に別の理解をして、最適解を導く必要があります。
紙本やグッズなどの制作前に印刷会社を決めてお作法に従っておかないと、制作後に直す羽目になるかもしれません。愚痴っぽくなってしまいましたが、印刷のお作法が統一されておらずとにかくわかりにくい!ことが制作時の一番の悩みでした。
本もステッカーも初めての制作でしたが、とにかく完成して良かったです!!