実際の制作過程を振り返りたいと思います。
今回、駆け込んだ印刷会社は ACCEA(アクセア)です。
ざっくりまとめると10工程。
VFD管を光らせる
光らせるだけなので、ブレッドボードで簡易的に回路を組みます。
全部光らせてみました 8.↓↓↓
青色のDIPスイッチがVDF管に表示しているナナセグとドットに対応しており、DIPスイッチの白いボタンをカチカチと押すと対応するナナセグが光ったり消えたりすることによって0~9の数字と.を作ります。
0〜9.無表示のVFD管と水晶発振子の計13個撮影してパソコンに取り込む
ガラスを綺麗に撮りたかったので背景は白色にし、VFD管に表示した青緑色の数字をくっきりと撮影するために照明を少し暗くして撮影しました。
なので、写真は全体的に暗めに写っています。
Affinity photoでガラス管部分だけになるように切り抜く
まず外側部分から始めました。透明なガラスと白い背景なので簡単に背景削除はできず、最終的にはペンツールで切り抜きました。
ガラス管の中を透明にする ← こだわりPOINT ❣
水晶発振子もVFD管もガラス管なので、そのどちらもガラス管の中を透過させるために地道に切り抜きました。
ただ切り抜いただけでは境界線がくっきりとしてしまい違和感が出てしまうので、ガラス管の内側の境界線をぼかしました。
透過させたい部分がちゃんと透明になっていることを確認したら、PNG形式で画像を保存します。ここも大事!
用紙サイズと納期と料金を確認
どの印刷所に依頼するか探す時、一番気になるのは印刷コストですよね。
シート1枚に何セット印刷することができ、いくらかかるのか、納期は間に合うのか。
- 透明シール
- 1シートに数種類を印刷可能
- 許容範囲の料金
- 納期が間に合うか
という条件で、希望を選択していくと納期と料金が出るサイトが多かったので、めちゃめちゃシミレーションをしました。
拘りのデータも大事ですが、販売するからには納期と金額も非常に大事です。
下の画像はACCEAで発注をする時に料金が確認できる画面です。
透明シール(クリアシール)で、A4用紙1枚に印刷すると税込み1815円です。
透明シールって高いみたいです…(汗)
正直、仕上がりサイズがよくわからず、A4の印刷可能範囲MAXの数値を入れておきました。
この辺りで一番悩み、おそらく、1シートに複数の素材を印刷することには未対応な料金表なのかなと考えることにしました。
印刷所の形式(テンプレート)に合わせてステッカーの素材を並べる
今回はアクセア(ACCEA)で発注するため、アクセアの透明シール形式に合わせる必要があります。
A4テンプレートをダウンロードして使用しました。
[用紙サイズ:A4、印刷可能範囲:140×207mm、対応シール紙:クリアシール紙]
13種類で1セットにしたかったので、面付を考えながら素材を配置しました。
※違う印刷所の場合は、用紙サイズや印刷可能範囲などの事項が異なるので要注意です。
予め、どこの印刷所に発注するか決めてから制作した方が賢明だと思います。
ステッカーのカットラインをペンツールで作る
ステッカーを台紙から剝がす際のカットラインを作ります。
印刷の素材データとは別レイヤーにカットラインをペンツールでゆるく作ります。
違う印刷所だとカットラインはカクカクせず丸みのある線という指定があったりもしましたが、ACCEAはなさそうです。
シートに面付する
面付とは!?から始まり、どうやら我々の想定だと面付とやらをしないといけないようだ…となり面付をしました。
VFD管に表示した数字0~9と.(ピリオド)と何も表示しないVFD管と、水晶発振子を合わせて13種類で1セットにしたかったので、セットになるようにシートに面付をしました。
実写ステッカーなので、できるだけ実物に近い大きさにしたかったので、A4用紙1枚に3セットの面付を行いました。3セットしかできなかった…
※面付けとは最終的に印刷されるサイズの用紙(今回はA4)の印刷可能範囲にステッカー素材を並べることです。しかし、印刷可能範囲が狭い…
並べたように印刷してほしいという要望書のような工程です!
ACCEAのように面付けをやってくれる印刷所もあるので、要チェックです。
ステッカーが1,2種類など少ない場合はお任せが良いかと思います。
ステッカーの並べ方にこだわりがある場合は面付することをお勧めします。
印刷所(アクセア)に発注し駆け込む
受け取りに行けそうな近所の店舗を指定して、最後は想定したように印刷されるように祈るだけです。
今回は急いでいたので、割高感は否めませんでしたが、発注した当日に受け取りに行けるアクセアで発注しました。
アクセアは特急料金などはなく、価格はいつでも同じだそうです。
何はともあれ、完成は想定通りで、綺麗に透過して仕上がって良かったです!
boothにて販売中なので、ガラス管の水晶発振子とVFD管を疑似体験したい方は是非、よろしくお願いします!